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Linux技術者としてのスキルを客観的に証明できる資格「LPIC」。ITエンジニアのキャリアアップや転職活動において高く評価される人気資格ですが、受験を検討する際にまず気になるのが「受験料はいくらかかるのか」という点ではないでしょうか。LPICはレベルごとに試験科目や対象スキルが異なり、それに伴い受験料も変わります。さらに、再受験や資格更新には追加の費用が必要です。

本記事では、各レベルの受験料から再受験・更新にかかる費用、教材や研修といった受験料以外のコスト、そしてお得に受験する方法までを詳しく紹介します。

LPICの受験料はレベルごとに違います

LPICには複数のレベルがあり、それぞれ受験料が異なります。

レベル 概要 試験科目 受験料(税抜)
Linux Essentials 入門レベル。Linuxの基本的な概念やコマンド操作を問う。 1科目 13,000円/1科目
LPIC-1 初級レベル。Linuxの基本的な操作・システム管理スキルを問う。 2科目(101試験・102試験) 15,000円/1科目
LPIC-2 中級レベル。ネットワークや高度な管理スキルが対象。 2科目(201試験・202試験) 18,000円/1科目
LPIC-3 上級レベル。分野ごとの専門試験(セキュリティ、仮想化・高可用性など)。 1科目から選択受験 18,000円/1科目

※参考:Exam Pricing

再受験や更新にかかる費用

LPICは一度合格して終わりではありません。不合格時の再受験や、資格を維持するための更新(再認定)に追加費用が必要となります。

追加費用

再受験にかかる費用

不合格だった場合も、再受験料は通常の受験料と同額です。例えばLPIC-1で101試験に不合格となった場合、再受験には再び15,000円(税抜) が必要です。また、再受験ポリシーにより、同一試験を再受験するには7日間の待機期間があります。短期間で繰り返し受けることはできません。

更新にかかる費用

LPIC資格の有効期限は5年間です。期限が切れる前に更新試験を受ける必要があります。更新の具体的な方法は次の通りです。

更新方法 費用(税抜)
同レベルの再受験 LPIC-1保持者が5年後に最新の101・102試験を再受験 15,000円 × 2科目 = 30,000円
上位レベルの取得 LPIC-1保持者が期限内にLPIC-2を取得 → LPIC-1も同時に更新 18,000円 × 2科目 = 36,000円
LPIC-3の取得 LPIC-2保持者がLPIC-3の1科目に合格 → LPIC-1・2も再認定 18,000円 × 1科目

受験料以外にかかる費用

LPICの取得には、受験料のほかにも教材や学習環境の整備などで追加費用が発生する場合があります。主な費用の目安は以下のとおりです。

費用の種類 内容 費用の目安
教材費 公式テキスト、参考書、問題集 3,000~6,000円程度/冊
模擬試験費用 有料の模試 2,000~5,000円程度
研修・講座費用 オンライン講座や集合研修 数万円~20万円以上
学習環境整備 PCや仮想環境の構築、クラウド利用など 数千円~

とはいえ、実際にはここまで費用がかかるケースは少なく、最小限の出費で受験に挑戦できることが多いです。過剰に費用を見積もるのではなく、自分の経験や学習スタイル、予算に合わせて適切な方法を選ぶことが大切です。

ITの基礎知識やLinuxの実務経験がある方なら教材費だけで済む場合も多く、受験料+教材費(1~2万円程度)で合格を狙えます。未経験の方でも、継続的に勉強時間を確保し、テキストや問題集を繰り返し学習すれば独学で合格可能です。

お得にLPIC受験する方法

LPICの受験料は決して安くありません。特に複数科目に合格する必要があるレベルでは、費用負担が大きくなりがちです。ここでは、少しでもコストを抑えてお得にLPICを受験する方法を紹介します。

バウチャーチケットの利用

Pearson VUEや公式の「バウチャー購入センター」を通じて受験チケットを購入することで、通常より安く受験できます。バウチャーチケット購入センターを利用すると、受験料金の10%割引を受けることができるためお得です。

講座や研修とのセット割引

一部のオンライン講座や研修では、「講座受講+受験料セット」で申し込むと割安になるケースがあります。独学で不安がある方は、受験対策と同時にコスト削減を狙えるためおすすめです。

企業の教育制度を利用する

会社によっては資格取得支援制度があり、受験料や教材費を会社が全額・一部負担してくれる場合があります。また、合格時に報奨金が支給される制度もあるため、自分の勤務先に制度があるか確認してみましょう。

まとめ

LPICはLinuxスキルを体系的に証明できる国際資格ですが、受験料はレベルや科目数によっては数万円にのぼり、再受験や更新にも追加費用がかかります。受験料を少しでも安くしたい方は「バウチャーチケット」の活用がおすすめです。