IT人材の需要が高まっている現在、ITエンジニアは未経験からでもチャレンジしやすい職種です。しかし、いきなりIT業界に飛び込むのはハードルが高いと感じる方もいるのではないでしょうか。
そこで本記事では、これからITエンジニアを目指す方に向けて、未経験からITエンジニアになるためのポイントや有利な資格について詳しく解説します。
未経験からITエンジニアになるには?
未経験からITエンジニアになるには事前の準備が重要です。ポイントを4つ紹介します。
1.ITエンジニアの職種を知る
まず初めに、ITエンジニアと一口に言っても、さまざまな職種があることを理解しましょう。代表的な職種は以下の通りです。
開発エンジニア |
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インフラエンジニア |
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Webエンジニア |
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その他 |
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自分がどの分野に興味があるのか、どのような仕事をしたいのかを明確にすることが重要です。
2.ITの基礎的な知識を身につける
どの職種を選んでも必要となるのがITの基礎的な知識です。専門のスクールや書籍、Webサイトなどを活用して、基礎を身につけましょう。現在では、さまざまなオンライン学習プラットフォームがあり、手軽にIT関連の知識を学べます。
また、学習に活用できる書籍も数多く出版されています。インターネット上にも無料で利用できる学習サイトなどもあるため、探してみるのもオススメです。
3.アピールできる成果を作る
同じ未経験者でも、アピールできる成果があれば他の未経験者との差別化が図れます。経験者とのスキルの差を埋めるために資格を取得したり、自分で作成したプログラムやWebサイトをポートフォリオとして公開するのもひとつの成果です。
4.未経験OKの求人を探す
求人を探す際は、「未経験OK」といったキーワードで検索しましょう。IT業界は成長している分野である一方で、ITエンジニアは不足しているのが現状です。経済産業省の「IT人材需給に関する調査」によると、2030年には約79万人のエンジニアの不足が見込まれています。このような状況の中で、ITエンジニアの不足に悩まされている企業も多くあり、未経験も含めて募集をしている企業もあります。
参考:経済産業省「IT人材需給に関する調査」P.17
ITエンジニアになるのに有利な学部や学歴はある?
ITエンジニアになるには、学部や学歴はあまり関係ありません。確かに、ITエンジニアは、情報学部や理工学部、工学部などの理系学部を卒業した人が多いのが事実です。しかし、文系出身者でもITエンジニアとして活躍している人もいます。また、経験者の場合はスキルや実務経験が重視されますが、未経験の場合はスキルよりも人柄や特性を見られるケースが多いです。
IT業界は技術の進化が非常に早い分野であり、ITエンジニアには新しい技術やツールを継続的に学び続ける姿勢が求められます。この点において資格取得もアピールになります。資格取得により継続的に学習する意欲や、前向きさを評価してもらえる可能性があります。
ITエンジニアになるのに有利な資格
未経験からITエンジニアを目指す場合は、入門にあたる資格の取得がおすすめです。基礎的な知識を問われる内容のため、未経験でもしっかり学習すれば十分合格できます。 ITエンジニアになるのに有利な資格を3つ紹介します。
資格名 | 入門にあたる資格 | 概要 |
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ITIL | ファンデーション | ITIL(Information Technology Infrastructure Library)およびITサービスマネジメントに関する知識を証明する資格です。開発エンジニアやインフラエンジニアに需要が高いのが特徴です。 |
LPIC | LPIC-1(レベル1) | Linuxの運用と管理に関する知識を認定する資格です。サーバーエンジニアなどインフラの分野で需要が高いのが特徴です。 |
AWS | FOUNDATIONAL | AWS(Amazon Web Services)に関する知識とスキルを認定する資格です。クラウドコンピューティングの分野で需要が高いのが特徴です。 |
まとめ
未経験からITエンジニアになるためのポイントや、有利な資格について紹介しました。ITエンジニアは未経験からでもチャレンジしやすい職種のひとつです。ITエンジニアを目指す方は、アピールポイントとなる資格取得もあわせて検討しましょう。