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ITILの認定資格は、ITサービスマネジメント及びITILに関する知識を持っていることを証明する資格です。ベンダーフリーの汎用性の高い資格であり広く認知されていますが、実務経験が重視される開発の現場において、ITILは「意味ない」「役に立たない」という意見もあります。

そこで本記事では、ITILが意味ないと言われる理由と、ITIL認定資格を取得するメリットを3つ紹介します。

ITIL認定資格とは

ITIL認定資格は、ITILについての知識やITサービスマネジメントについての知識を証明する世界共通の資格です。

そもそも、ITILは「Information Technology Infrastructure Library」の略で、ITサービスマネジメントの成功事例を体系的にまとめて標準化したものです。これまで、ITサービスに関するノウハウは技術者個人に依存していました。しかし、ITILによって技術者の技術が見える化されることにより、技術の継承、ITサービスの向上が可能になりました。

ITIL認定資格の入門にあたる資格が、ITILファンデーションです。数あるIT系資格の中でも、特に運用管理に関わる基礎知識を証明する資格として、ITエンジニアやインフラエンジニアの間で人気があります。ITベンダーをはじめとした多くの企業でITIL認定資格のひとつであるITILファンデーションの取得が推奨されています。

ITIL認定資格の取得は意味ないと言われる理由

ITIL認定資格はポイントをおさえて暗記すれば、未経験者でも短期間の学習で合格できてしまう場合もあります。そのため、ITサービスマネジメントの本質的な部分の理解や、応用力が身につかないこともあり、「意味ない」と言われることもあります。また、学習範囲がITサービスの運用管理に関わる内容のため、開発などの現場に直接役に立つとは言えないことも、ITILが意味ないと言われる理由です。

しかし、ITIL認定資格は、業務に全く役に立たない、意味ない資格という訳ではありません。ITILの知識は、ITに携わる人間にとって意味があります。例えば、開発の現場では、システム設計で効率的な運用ができるかといった視点を持つことができます。

ITILはあくまでもツールであり、資格を取得したからといってすぐに実務に役立つわけではありません。ITILを勉強することによって得たITサービスマネジメントの考え方や、知識は、実際に自分で実践してみてはじめて業務に使えるものになります。

ITIL認定資格を取得する3つのメリット

ITIL認定資格は、暗記が多い資格であり、取得してもすぐに現場で役立たない場合もありますが、もちろん取得するメリットもあります。以下では、ITIL認定資格を取得する3つのメリットを紹介します。

ITサービスマネジメントスキルの証明になる

ITIL認定資格を取得することでITサービスマネジメント全般についての知識を証明できます。ITシステムは技術者が構築して終わりではありません。構築したITシステムを安定稼働していくことが重要です。

開発技術者として働く場合でも、プログラミングやネットワーク、サーバー、データベースなどの技術的なスキルだけではなく、サービスマネジメントや運用の知識も重要なITスキルです。ITILには有効期限がないので、一度合格すれば永遠にスキルの証明が可能である点もメリットのひとつです。

転職、就職に有利

ITIL認定資格を取得することで、ITILについての専門的な知識を持っていることが証明できるため、転職や就職で有利です。

ITILの基礎であるITILファンデーションを取得することで、基本的なITサービスマネジメントの知識を証明できます。高いスキルを持つ人間が重宝されるIT業界で、資格取得はひとつのアピールポイントになります。

キャリアアップに有利

ITシステムの運用の仕事に携わりたいなど、キャリアアップを考える場合、ITIL認定資格の保有が有利になることもあります。企業によっては、ITIL認定資格を取得することで、毎月の給与に資格手当が付与されたり、一時金が支払われることもあります。資格取得により収入アップなどのメリットもあります。

まとめ

ITILが意味ないと言われる理由と、ITIL認定資格を取得する3つのメリットについて紹介しました。

ITIL認定資格を取得することによって、ITマネジメントスキルを証明することができ、就職や転職、キャリアアップに有利になります。ITILは意味ないと思っている方も、ここで紹介したメリットを参考にITILの取得を検討してみてはいかがでしょうか。バウチャーチケット購入センターでは、約7~20%の割引でバウチャーを購入できるため、大変お得です。