データベーススペシャリスト試験とは？試験の難易度や勉強法、受験料について確認しよう！

データベーススペシャリスト試験とは

データベーススペシャリスト試験は、データベースに関する専門的な知識や能力を証明する国家資格です。データベースの設計から開発・運用・管理まで高いスキルが求められます。2022年に実施された試験の合格率は17.6％となっており、難易度の高い試験といえます。

データ活用において、大量のデータを整理して活用しやすい形で保管するデータベース技術はなくてはならないものです。データ活用の需要が高まる中、データベーススペシャリスト試験に合格することは、ITエンジニアとしての価値を高めることにもつながります。

参考：データベーススペシャリスト試験

データベーススペシャリスト試験の出題形式

データベーススペシャリスト試験の出題形式は、以下の通りです。

各試験100点満点で採点され、基準点の60点以上を獲得することで合格となります。

午前Ⅰ試験は、以下のいずれかを満たすことで、その後2年間受験が免除されます。

• ・応用情報技術者試験に合格する
• ・高度試験または支援士試験に合格する
• ・高度試験または支援士試験の午前Ⅰ試験で基準点以上の成績を得る

データベーススペシャリスト試験の出題範囲

出題範囲は以下の通りです。

午前Ⅰ試験の出題範囲

• ・テクノロジ系
• ・マネジメント系
• ・ストラテジ系

※高度試験共通の問題が出題されます

午前Ⅱの出題範囲

テクノロジ系の分野から以下の分野が出題されます。

• ・コンピュータ構成要素
• ・システム構成要素
• ・データベース
• ・セキュリティ
• ・システム開発技術
• ・ソフトウェア開発管理技術

※データベーススペシャリスト試験の午前Ⅱでは、他の高度情報処理試験で出題範囲とされるマネジメント系分野、ストラテジ系分野からの出題はありません。

午後Ⅰ/午後Ⅱ試験の出題範囲

• ・データベースシステムの企画・要件定義・開発
• ・データベースシステムの運用・保守
• ・データベース技術に関すること

データベーススペシャリスト試験の合格率と難易度

過去5年間の合格率は、以下の通りです。

参考：情報処理技術者試験 情報処理安全確保支援士試験 統計資料

ここ数年、合格率上昇の傾向があるものの、17％前後の合格率となっており、難易度の高い試験であるといえます。

データベーススペシャリスト試験の勉強法

データベーススペシャリスト試験は、午前試験と午後試験で出題形式や出題内容が異なるため、それぞれに合った勉強法が必要です。

午前試験

午前試験を突破するために一番の勉強法は、過去問演習です。過去に出題された問題と同じ問題が出ることが多いため、過去問題を何度も繰り返し解きましょう。IPAの公式サイトから無料で過去問題をダウンロードできます。特に、午後試験の範囲にもなっているデータベース分野とセキュリティ分野は、重点的に学習しましょう。理解を深めておくことで、午後試験の勉強でも役立ちます。

おすすめの参考書は、翔泳社の「情報処理教科書シリーズ」です。過去21年分の問題と詳しい解説が掲載されています。学習方法とテクニックについても紹介されているのもポイントです。この一冊で合格する力が身に付きます。

参考：「情報処理教科書 データベーススペシャリスト 2023年版」

参考：IPA

午後試験

午後試験は、事例を用いた出題など、論述式で解答する試験となります。データベースの仕組みについて理解している前提で、データベースの設計や、実装方法について問われます。限られた時間の中で設問を理解し、適切な答案を作成する練習をしましょう。

おすすめの参考書は、「データベーススペシャリスト 専門知識+午後問題の重点対策」です。午後試験でよく出題される問題を実際に解きながら、解法ポイントを短時間で効率よく学習できます。

参考：2023-2024 データベーススペシャリスト「専門知識+午後問題」の重点対策

データベーススペシャリスト試験を受験しよう

実際にデータベーススペシャリスト試験を受験する際の手続きを確認しておきましょう。

申込方法

IPAのホームページより試験の申し込みを行います。
※午前Ⅰ試験免除を希望する場合は、受験申し込み時に申請が必要です。

受験料

受験料は7,500円（税込）です。

試験日程

試験は年に1回実施され、例年10月の第2日曜日が試験日となっています。

まとめ

データベーススペシャリスト試験は、データベースに関する専門的な知識や能力を証明する国家資格です。2022年に実施された試験の合格率は17.6％となっており、難易度の高い試験といえます。データ活用の需要が高まる中で、データベースエンジニアとして働く方だけでなく、インフラエンジニアや、システムエンジニアの方のスキルアップとしてもおすすめの資格です。