Linux技術者としてのスキルを示すことのできる資格としてLPI認定資格(LPIC)があります。グローバルな資格として認められており、ベンダーフリーなオープンソースに関しての認定資格です。エンジニアのキャリア形成や転職といったシーンで役立てることができます。
本記事ではLPICの概要、グレード、申し込み方法と受験料を安くするお得な方法について解説いたします。
LPICとは
LPICとは、Linux技術者のスキル認定資格(Certification)です。Linux Professional Institute(LPI)というカナダに本拠地を持つ非営利組織が運営しており、世界の180ヵ国以上で認定試験が実施されるグローバルな資格です。
LPICの特徴
LPICはLinuxを利用するエンジニアがターゲットの資格で、下記の特徴を持っています。
- ・ベンダーフリー
- ・グローバル基準
- ・CBT方式(※)により、好きな時間、好きな場所のテストセンターでいつでも受験可
※コンピュータを使った試験。環境が整っていれば自宅で受験も可能です。
LPICの試験分類と対象レベル
LPICは大きくレベル順にLPIC-1、LPIC-2、LPIC-3に分けられています。それぞれのレベルに複数種類の試験があり、LPIC-1、LPIC-2の認定には全ての試験に合格することが必要となります。
認定の有効期間は5年間で、前のレベルの認定が次のレベルの受験への前提条件となっています。
・LPIC-1
「Linuxの管理者レベル」の試験です。101、102という二つの試験があります。
・LPIC-2
「Linuxのエンジニアレベル」の試験です。201、202の二つの試験があります。
・LPIC-3
「Linuxの専門分野に関するスペシャリストレベル」の試験です。専門分野により「LPIC-3 混在環境」、「LPIC-3 セキュリティ」、「LPIC-3 仮想化と高可用性」に分かれています。
LPICの申し込み方法
LPICはコンピュータ上で試験を行うCBT方式です。
試験の申し込みは、インターネット上で試験を提供するピアソンVUEのサイトで行います。また、事前にLPIのサイトでLPI IDを取得する必要があります。
LPICの申し込み手順
①LPI ID取得
LPIのサイトにてLPI IDを取得します。
日本語のガイダンスに従って入力を行い、IDを発行します。
②ピアソンVUE にてアカウント発行
試験の仕組みを提供しているピアソンVUEのアカウントも必要となります。ピアソンVUEを初めて利用する場合は、日本語のガイダンスに従ってアカウントを発行します。前記のLPI IDの入力が必須となります。
③バウチャーチケットの購入
受験のための電子チケット、バウチャーチケットを購入します。バウチャーチケット購入センターを利用すると割引を受けることができてお得です。
④試験申し込み
ピアソンVUEのサイトより、試験の申し込みを行います。環境が整っていれば、試験会場として自宅を選択することも可能です。試験の申し込み期限は何日前という指定はなく、当日でも試験に空きがあれば予約可能です。
⑤受験
試験申し込みで入力を行った日時、会場にてLPICの試験を受験します。
LPICの受験料を安くする方法
LPICの受験料はピアソンVUEで試験の申し込みを行う際に支払います。この支払にはバウチャーチケットという受験のためのチケットの利用が可能です。
バウチャーチケットの購入においては、バウチャーチケット購入センターを利用すると割引を受けることが出来てお得です。定価の10%OFFでバウチャーチケットを購入できます。
まとめ
Linux技術者のスキルを示すことのできる試験としてLPICがあります。LPIC-1、LPIC-2、LPIC-3の三つのレベルで構成されています。
LPICを受験する場合の申し込み方法は、試験を提供するピアソンVUEにてインターネットからの申し込みとなります。事前にLPIのLPI IDとピアソンVUEのアカウントが必要です。
LPICの試験申し込みの際には、受験料の支払があり、バウチャーチケットを利用することができます。LPICのバウチャーチケットはバウチャーチケット購入センターで購入すると定価の10%OFFとなりお得です。