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LPICという資格をご存じでしょうか。LPICは、サーバーを扱うインフラ系エンジニア向けのベンダー資格です。LPICを取得することで、Linux技術者としてのスキルを証明できます。

実務経験が重視されるIT業界では、「LPICは実務では役にたたない」「取得しても意味ない」という意見もあります。そこで、本記事では、LPICは意味ないと言われる理由や、LPIC取得による3つのメリットについて紹介します。

LPICとは

LPICとは、Linux Professional Institute(LPI)が運営する試験で、サーバーを扱うインフラ系エンジニア向けのベンダー資格です。試験問題は全世界共通で、Linux技術者としてのスキルを国際基準で証明ことができます。

試験は、全国のテストセンターにおいてCBT方式(パソコンに表示された試験問題に対して、マウスやキーボードを使って回答する方式)で実施されます。LPICの合格ラインは試験により変動しますが、だいたい65%~75%程度と言われています。

LPICは意味ないと言われる理由

LPICに合格するには、基本的な用語やコマンドの暗記が必要です。一方、暗記さえすれば深く内容を理解していなくても合格できてしまう面があります。選択式の問題が多く、問題の意図がわからなくても合格できてしまうことも少なくありません。

LPICはLinuxの知識を網羅的に問われる試験です。実際の実務で使う機能は、限定されていることも多く、LPICを取得したからといって、いきなり現場で活躍できるとは限りません。このようなことが、LPICが意味ないと言われる理由です。

LPICを取得する3つのメリット

LPICは暗記が多い資格であり、取得してもインフラエンジニアとしてスキルがすぐに身につく訳ではありません。しかし、LPICを取得することには、メリットもあります。以下では、LPICを取得する3つのメリットを紹介します。

メリット1.スキルアップにつながる

業務でLinuxを使っている人でも、毎日決まった業務をこなしている場合、どうしても知識やスキルに偏りが出てしまいます。LPICに合格するためには、Linuxのコマンドや、サーバーの仕組みについて網羅的に学習する必要があります。学習の過程で、知識が足りない分野を知り、勉強することでスキルアップにつながります。

また、LPICには難易度によって資格のレベルが分かれています。LPICのレベル1では、Linuxの基本的な操作やシステム管理の知識を問われますが、レベル2では、Linuxの高度な管理、運用技術、環境構築の知識が必要です。レベル3になると更に高度なスキルを問われます。上位レベルの試験に挑戦することで、スキルアップを目指せます。

メリット2.転職、就職で有利

LPICを取得することで、Linuxについての専門的な知識を持っていることが証明できるため、転職や就職で有利です。

LPICレベル1の試験は、受験に実務経験が必要ないため、未経験でも挑戦できます。レベル1を取得することで、サーバーの基礎知識があることを証明できます。実務経験が重視されるIT業界で、未経験からインフラ系エンジニアを目指す場合、LPICの取得はアピールポイントになります。

IT業界で働く上では、必ず資格が必要というわけではありません。資格がなくても、高いスキルを持つエンジニアもいます。しかし転職の際、客観的にスキルを証明できるのは資格です。実務経験のあるエンジニアでも、スキルを証明するための資格取得は、意味あるものです。

メリット3.キャリアアップに有利

運用保守の仕事から構築の仕事に移りたいなど、キャリアアップを考える場合、LPICを取得していることが有利になることもあります。日々新しい技術が出てくるIT業界では、常に勉強が必要です。LPICを取得することで、Linuxの知識の証明ができるだけでなく、自分で勉強し資格取得という目標を達成できる人間であるというアピールができます。

また、資格取得手当や、毎月の資格手当などを設けている企業もあります。資格を取得することにより、収入アップにつながることもあります。

まとめ

LPICが意味ないと言われる理由と、LPICを取得する3つのメリットについて紹介しました。LPICの取得は、未経験から就職、転職する際のアピールポイントとなります。既にインフラエンジニアとして働いている人にとっては、スキルアップやキャリアアップにつながります。

LPICは意味のある資格です。未経験からインフラエンジニアとして就職や転職を考えている方や、既にインフラエンジニアとして働いていてスキルアップ、キャリアアップを目指したい方は、LPICの取得を検討してみてはいかがでしょうか。

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参考:Linux Professional Institute