LPIC-1は、Linuxの基本操作や管理に関する知識を証明する資格で、Linux技術者を目指す方の入門資格として知られています。これから受験を検討している方の中には、「難易度はどの程度なのか」「101試験と102試験は何が違うのか」「どのように勉強を進めればよいのか」といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
本記事では、LPIC-1の難易度や合格率、勉強時間の目安に加え、101試験と102試験の違いやおすすめの受験順、勉強法について解説します。
LPIC-1の難易度は?合格率や必要な勉強時間の目安
LPIC-1は、Linux未経験者でも挑戦しやすい入門レベルの資格です。経済産業省が定めるITSSレベルでは「レベル1」に位置付けられており、IT実務未経験者や新入社員などが対象となるエントリーレベルの資格です。基本的なLinuxの知識をきちんと身につければ、未経験からでも十分に合格を狙えます。
合格率は公式には非公開ですが、一般的に65~75%程度と言われています。必要な勉強時間の目安は、Linux未経験の場合で130~180時間程度、基本的なIT知識がある場合で100時間程度とされています。LPIC-1は101試験と102試験の両方に合格する必要があるため、単純計算すると1試験あたり50~90時間程度が目安になります。1日1~2時間の学習を継続した場合、1ヶ月半~2ヶ月程度で合格ラインに到達できる方が多いようです。
101試験と102試験の違い|出題範囲とおすすめの受験順

LPIC-1の認定を受けるには、101試験と102試験の両方に合格する必要があります。それぞれの出題範囲や特徴を理解しておくと、学習計画を立てやすくなります。
出題範囲の違い
101試験では、システムアーキテクチャ、Linuxのインストールとパッケージ管理、GNUとUnixのコマンド、ファイルシステムなど、Linuxを操作するうえでの基礎知識が問われます。一方、102試験では、シェルおよびシェルスクリプト、インターフェースとデスクトップ、管理業務、ネットワークの基礎、セキュリティなど、システムの運用・管理に関わる内容が中心です。
難易度の違い
101試験は基本操作が中心のため、Linuxを初めて学ぶ方でも比較的取り組みやすい内容です。一方、102試験は、シェルスクリプトやネットワーク設定など専門性の高いテーマを含むため、101試験の内容が身についていないとつまずきやすい傾向があります。
試験形式・合格ライン
両試験とも多肢選択式で、問題数は約60問、試験時間は90分です。合格ラインは公開されていませんが、800点満点中500点前後が目安とされています。
おすすめの受験順
101試験と102試験はどちらから受験しても問題ありませんが、101試験で学ぶ知識は102試験の内容にも関わってくるため、101試験から受験するのがおすすめです。また、一方の試験に合格してから5年以内に、もう一方の試験にも合格しなければ、LPIC-1の認定を受けられない点にも注意しましょう。
LPIC-1に合格するための勉強法と学習の進め方
LPIC-1の学習では、基礎から着実に理解を積み重ねることが合格への近道です。
テキスト・問題集で学習する
定番教材として広く使われているのが、翔泳社の「Linux教科書 LPICレベル1」です。LPI公式の認定テキストで、101試験・102試験の出題範囲を網羅的に解説しており、各章末の練習問題と巻末の模擬試験で理解度を確認できます。
テキストで全体像をつかんだあとは、同シリーズの「Linux教科書 LPICレベル1 スピードマスター問題集」で演習を重ねるのが定番の流れです。実際の試験問題と類似した問題が多く収録されており、繰り返し解いて内容を身につけることで合格に近づけます。
参考:翔泳社「Linux教科書 LPICレベル1 Version5.0対応」
参考:翔泳社「Linux教科書 LPICレベル1 スピードマスター問題集 Version5.0対応」
Webサイトを利用して学習する
書籍に加えて、Web問題集サービス「Ping-t」を併用するのもおすすめです。101試験の問題は無料で利用でき、102試験は有料プランで利用できます。
Ping-tでは、問題ごとに正解・不正解の履歴が自動で記録され、続けて正解できた問題は習熟度が高いものとして表示される仕組みとなっています。すべての問題で安定して正解できる状態を目指し、繰り返し演習することで知識の定着度を確認しながら学習を進められます。
参考:Ping-t
まとめ
LPIC-1は、未経験からでも挑戦しやすいLinuxの入門資格です。合格率は65~75%程度、必要な勉強時間は100~180時間程度が目安となります。
101試験と102試験にはそれぞれ出題範囲や難易度の違いがあり、101試験から受験するのがおすすめです。テキストと問題集を活用しながら着実に学習を積み重ねれば、未経験からでも十分に合格を狙えます。これからLPIC-1の受験を検討している方は、ぜひ本記事を参考に学習計画を立ててみてください。
