話題の資格PRINCE2ファンデーションを受験しよう

PRINCE2とは

PRINCE2は英国政府が策定したプロジェクト管理手法です。欧州を中心に採用されており、プロジェクトの開始から終了まで全ての段階におけるプロセスと原則に焦点を当てた記述が多いのが特徴です。

日本でプロジェクト管理手法として広く知られているものに「PMBOK（プロジェクト管理の知識体系）」があります。PMBOKは、プロジェクトマネジメントに関連するプロセス、知識、手法、技術を体系的にまとめたものです。PRINCE2とPMBOKは、プロジェクトに対するアプローチが異なるため、補完の関係にあります。

PRINCE2ファンデーションを受験しよう

PRINCE2を利用するために資格は必要ありませんが、個々のプロジェクトメンバーがPRINCE2の知識を証明するために資格認定制度が用意されています。ここでは、PRINCE2の基本資格であるPRINCE2ファンデーションの概要やPMPとの違い、出題形式について説明します。

PRINCE2ファンデーションとは

PRINCE2ファンデーションは、PRINCE2に関する基本的な知識を持つことを証明する資格です。PRINCE2ファンデーション試験は、PRINCE2の原則、テーマ、プロセスに関する基本的な理解が求められます。

PRINCE2ファンデーション資格の取得は、プロジェクト管理の実務経験があるかどうかに関わらず、PRINCE2に関する知識を証明するのに役立ちます。PRINCE2について理解することで、プロジェクト管理の方法論に基づく一貫したマネジメントの技術が身に付きます。 プロジェクトマネージャーとしてキャリアアップを目指す人だけでなく、プロジェクトに関わる全ての人におすすめの資格です。

参考：PRINCE2®ファンデーション - 日本語版

PMP資格の違い

プロジェクト管理に関連する資格としては他にも、PMP（Project Management Professional）があります。PRINCE2とPMPはどちらもプロジェクト管理の分野で広く認知されている資格ですが、以下の通りいくつかの違いがあります。自身のキャリア目標やニーズに基づいて受験を検討しましょう。

プロジェクト管理の方法論

PRINCE2は、プロジェクト管理の手法として、プロセス、原則、テーマに重点を置いています。一方、PMPは、プロジェクト管理のベストプラクティスを定義するPMBOKに基づいています。

資格の普及度

PRINCE2は、英国政府によって開発され、特に英国を中心に活用されています。現状、日本での認知度はそれほど高くありませんが、今後普及が進むと予想されています。一方、PMPは、米国のプロジェクト管理協会（PMI）が実施する資格であり、国際的に広く認知されています。

試験形式と要件

PRINCE2の試験は、ファンデーションとプラクティショナーの2つのレベルがあります。一方、PMPの試験は、1つのレベルのみです。また、PMPの試験は、受験資格として、プロジェクト管理の実務経験や、PMPに関する研修プログラムの受講が必要となりますが、PRINCE2ファンデーションは特定の資格や実務経験がなくても受験できます。

PRINCE2ファンデーションの出題形式

PRINCE2ファンデーションの出題形式は、以下の通りです。

詳細は受験者向けのシラバスを参照下さい。

参考：PRINCE2® ファンデーション(PRINCE2® Foundation)受験者向けのシラバス

PRINCE2ファンデーションの勉強方法

PRINCE2ファンデーションに合格するための勉強方法を2つ紹介します。

参考書などの教材を使用する

参考書を使った学習では、PRINCE2公式の教材がおすすめです。試験範囲に密接に関連しており、試験の内容を理解するのに役立ちます。

※参考：Managing Successful Projects with PRINCE2
※参考：Managing Successful Projects with Prince2 （日本語版）

オンラインスクールなどの研修を受講する

PRINCE2は日本語で書かれた参考書が非常に少ないのが現状です。英語にあまり自信のない方や、独学での勉強が不安な場合は、オンラインスクールなどの研修を活用する方法もあります。独学よりも費用がかかりますが、合格に必要な知識を体系立てて学べるだけでなく、分からないことを講師に質問しながら理解を深められるメリットもあります。

まとめ

PRINCE2ファンデーションの概要や、PMPとの違い、勉強方法などについて紹介しました。PRINCE2ファンデーションは、PRINCE2の基本的な知識を証明する資格です。PRINCE2は、国連などのプロジェクトにも採用されるなど、世界中で利用が広がっています。PRINCE2ファンデーション資格を取得するためには、公式教材の利用やオンラインスクールの受講がおすすめです。