IT技術の活用において、もはや外せなくなったのがクラウドサービスの活用です。ITエンジニアのキャリア構築においても、クラウドサービスに関するスキルは重要視されるポイントとなっています。
様々な企業により提供されるクラウドサービスですが、その中でも最も人気が高いのがAWSです。Amazonによって運営されるサービスで、PaaSやストレージ、データベースなど幅広いサービス種類を展開<しています。
このAWSに関する知識・スキルの保有を示すことができる資格として、AWS認定資格があります。Amazonによって認定されており、ITエンジニアやサービス管理者などにとってキャリア構築に役立つ資格です。
本記事ではAWS認定資格について、試験の種類、難易度、試験日、有効期限、合格率などの情報を記載しています。
AWSとは?
AWS(Amazon Web Services)はEC大手のAmazonの提供するクラウドサービスです。クラウドサービスの中でもSaaSからIaaSまで幅広くサービスを提供しており、サービスの種類は多数に分かれます。
2021年12月11日時点で、AWSが発表しているクラウドサービス一覧から221種類のサービスの存在が確認できます。
AWSは2020年度のグローバル市場においてクラウドサービスのうち32%を占めました。Google CloudやMicrosoft Azureを抑えて、No.1の座を堅守しています。
クラウドファーストという考え方が浸透するほど、クラウド環境の利用は企業や組織向けのITシステム構築において、いまや第一の選択肢となっています。
ITエンジニアの場合には、AWSの利用および環境構築、設定のスキルが業務で必要となることがあります。ITエンジニア以外の職種でも、デジタル技術の利用が必要となる場合が増えており、サービス管理者などのポジションにおいては学んでおきたい技術スキルです。
高いシェアを占め、多くの企業で採用されている技術であり、実践的なスキルを示せるため転職時にも有用です。
AWS認定資格について
AWS認定資格はクラウドサービスAWSの運営会社であるAmazon社によって運営される資格試験です。AWSによる認定を受けることで、AWSに関する技術スキルおよび専門知識を有することを示めせます。
ITエンジニアにとっては就職・転職時にスキルを示すことができる資格の一つです。特にインフラ系のエンジニアとっては、クラウドは今後の必須スキルであり、キャリアパス構築のためにも検討したい資格となります。
種類と難易度
AWS認定資格は3段階のレベルに分かれています。基礎コースで6か月、アソシエイトで1年、プロフェッショナルで2年の実務経験が問われる難易度です。また、3段階のレベル外で専門分野に関する知識を問う試験もあります。試験の種類はさらに分かれており、2021/12/11現在では下記の11種類があります。
レベル | カテゴリ | 認定資格 |
---|---|---|
基礎コース | クラウドプラクティショナー | AWS Certified Cloud Practitioner |
アソシエイト | アーキテクト | AWS Certified Solutions Architect |
運用 | AWS Certified SysOps Administrator | |
デベロッパー | AWS Certified Developer | |
プロフェッショナル | アーキテクト | AWS Certified Solutions Architect |
運用・デベロッパー | AWS Certified DevOps Engineer | |
専門知識 | AWS Certified Advanced Networking | |
AWS Certified Data Analytics | ||
AWS Certified Database | ||
AWS Certified Machine Learning | ||
AWS Certified Security |
試験日
試験日については、試験を提供する企業と試験方法により変わってきます。
試験を提供しているのは、「ピアソン VUE」と「PSI」の2社です。また、試験方法はCBT方式(Computer Based Testing)で行われ、オンラインか試験センターでの受験となります。詳細は、試験を提供する2社のいずれかにご確認ください。
合格率
AWS認定試験の合格率は非公表です。ただし、事前に模試を受けることが可能です。模試で合格できる正答率を確保することで、合格の確率を高めて受験することができます。
有効期限
AWS認定は3年間有効です。定期的(3年経過ごと)に更新を行う必要があります。
AWS合格のために
AWSでは受験者に向けてトレーニングを提供しています。大きくデジタルトレーニングとクラスルームトレーニングの2種類があります。デジタルトレーニングでは試験科目によっては無料のコースから存在しハンズオンで学ぶことが可能です。試験ガイドやサンプル問題などの資料も提供されています。
AWSパートナーによるトレーニングもあるため、必要に応じて利用を検討してみてください。
まとめ
EC大手Amazonの提供するAWS(Amazon Web Services)は、2020年度シェアNo1のクラウドサービスでITシステムの構築などでは欠かせない技術となっています。
AWSに関する知識・スキルを示すための方法として、AWS認定資格の取得があります。Amazonによって試験が運営されており、レベルやカテゴリによって11種類が受験可能です。
AWS認定資格の受験の際には、AWSの提供するトレーニングやAWSパートナーによるトレーニングを利用して効率的に学習を行いましょう。